【新機能】Amazon「ブランド割引」とは?設定方法・注意点・課題別おすすめセグメント|ブランド登録セラー必見

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Amazon出品者の皆様にアナウンスされてからいくらか月日が経過しておりますので、既にご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、これまでのクーポンやセール価格、タイムセール等の割引施策に、新たに『ブランド割引』という機能が追加されました。

しかしながら、その割引の対象となるお客様というのは、実際のところ限定的ということもあり、出品者ご自身でAmazonページを閲覧していても、実際にブランド割引というものの存在を確認するのは少々難しいのが実態です。

とはいえ、この後解説いたしますが、『ブランド割引』では出品者側でターゲットとしたいお客様を絞り込むことができます。

有効に活用することで、ピンポイントに訴求・注文に繋げることが可能となり、無駄な費用を抑える効果等が期待できる施策です。

そこで今回の記事では、『ブランド割引』とはどういった施策なのか概要や利用資格、ターゲティングできるセグメント対象、設定方法について詳しく解説いたします。

今後の戦略プランにお悩みのAmazon出品者様がいらっしゃいましたら、是非本記事をご参考いただけますと幸いです。

ブランド割引とは

まずは、ブランド割引の概要について解説いたします。

ブランド割引とは、「手数料無料で作成できる割引施策」のひとつです。

「過去に自社商品をご購入いただいたお客様」もしくは「カートに追加はしてもらったが、購入に至らなかったお客様」を対象に、10%~50%OFFの割引コード(プロモーションコード)を送ることができます。プロモーションコードを受け取った対象者(=お客様)は、通常価格よりも安くお得に商品をご購入いただける施策となっております。

クーポンとタイムセールとの違い

例えば、通常の「クーポン」であれば、全ユーザーもしくはプライム会員に絞ったクーポン設定を行うことが出来ましたが、セグメント別で細かいターゲティングを行うことができません。ですので、一体どのような層に刺さっているのかイマイチ理解できない部分がありました。

同じく、「特選タイムセール」等も全てのお客様が割引後の価格で購入できるため、ターゲットを絞ってセールを打つことが難しいのが現実でした。

対して、今回新たに追加された『ブランド割引』では、ブランド認知層~購入層といったセグメント毎でのターゲティングが可能になりましたので、「ブランドのロイヤル顧客限定」や「比較検討層限定」といった出品者の戦略プランに沿った施策が実現可能になります。

これまでAmazonではこうしたセグメント別のセール施策は存在しておりませんでしたので、非常に画期的な施策が追加された印象を受けております!

WHO(誰に)を意識して施策を打つことができる

『ブランド割引』はWHO(誰に)を意識して施策を打つことができ、もちろん、対象でないお客様に対してはセールの告知はおろか、商品ページ上でも通常価格のみしか表示されませんので、お客様間での差別感も生まれないので安心です。

また、作成に際し、費用は発生しませんので、ターゲット層を絞り、より効果的な売上拡大を狙うのであれば、押さえておきたい施策であることはご理解いただけたのではないでしょうか。

Amazonのブランド割引に関するヘルプページは下記URLからご参照ください。
https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/GFM3F4GG5EYCC5XC

ブランド割引の利用資格

『ブランド割引』を利用できるのは “ブランド登録している出品者限定” となります。

ブランド登録していない出品者

ブランド登録がお済みでないAmazon出品者様は、残念ながら『ブランド割引』をご利用いただけませんので、ご注意ください。

ブランド登録している出品者

ブランド登録完了済みのAmazon出品者様であっても、『ブランド割引』を利用できるのは顧客セグメントの規模が1,000人以上の場合のみに限ります。(後程解説)

よって、ブランド登録が完了済みの場合でも、特に新規出品者や現在発展途上の出品者様にとっては『ブランド割引』施策そのものの実施が困難なのが現状です。

施策を利用できる出品者にとっては、ターゲットを絞った有効的な施策になります。
次項では、どのように活用していくのかも含めてターゲティングできる対象者を見ていきましょう!

ターゲティングできる顧客セグメント

『ブランド割引』では顧客セグメント(狙いたいターゲットの層)を選択して設定をしていきます。

顧客セグメントは以下4つの中から選択していただけます。

 ・リピート購入者
 ・カートへ追加後の購入未完了の顧客
 ・高額消費顧客
 ・最近の購入者

「新規購入層」や「ロイヤリティーの高いブランドファン層」はもちろんのこと、検討フェーズまでは辿り着いたものの、購入には至らなかったお客様まで幅広く網羅できるのが特徴です。


参照:Amazon 出品者のヘルプ ブランド割引

ただし、ここで気を付けるべきは、必ずしもいずれのセグメントも毎回選択できるわけではなく、各顧客セグメントの規模が「1,000人以上」に満たないとAmazon側が判断した場合、『ブランド割引』を開始することができません!

そのため顧客セグメントの選択画面にて()内の数字が1,000人以上なのかどうか、確かめた上で設定を行ってください。

顧客セグメントに対する施策(課題別)

先に解説をしたように、ブランド割引は4つの顧客セグメントからターゲットを選択することが可能です。

では、それぞれの顧客セグメントはどのような目的の時にターゲットとするのが良いか⋯弊社コンサルタントより課題別で下記をご提案いたします。
活用方法は様々ありますので、あくまでも一例としてご参考下さい。

課題1:競合に比べて価格面で負けてしまっているため、購入につながっていない

商品の質は他社に負けていないものの、価格面に課題がある場合、セッションに対して購入が少なくなります(=CVRが低くなる)。

その場合にはカートへ追加後の購入未完了の顧客(ブランドカート放棄者 (90日間))」をターゲットにしましょう。

価格面がネックになって購入に当たらなかったのであれば、値下げをすることにより一度は購入をあきらめたユーザーに対して購入してもらえる可能性が上がります。

化粧品などのリピート商材の場合は、初回の購入につながることでリピーター獲得の機会を創出することが可能です。
一度は商品に興味を持ちカートに入れているユーザーなので、興味を持ったことのない未訪問のユーザーに広告等でアプローチするよりも購入確率を高めることができるでしょう。

課題2:リピーターの育成ができておらず、リピーターが少ない

リピート商材であるにもかかわらず、リピーターの育成ができていないことが課題となっている場合、「最近の購入者」をターゲットにしましょう。

リピート購入者もこのセグメントには入ってきますが、新規のユーザーももちろん対象となります。

割引価格を提示することで、新規購入者が2回目の購入に至れば、3回目の購入者数も必然的に見えていきますので、リピーターの育成につながっていきます。

課題3:リピーターが多い商材のため、LTVをあげたい

リピーターの数は一定程度いらっしゃる出品者様の場合、LTV(=一定期間における一人当たりの累計購入金額)を上げていくことをおすすめします。

その場合には「リピート購入者」「高額消費顧客」のセグメントをターゲットにしましょう。

2回目以降の購入者のロイヤリティを上げていきたい場合は「リピート購入者」、高ロイヤリティのユーザーの購入頻度をあげたい場合は「高額消費顧客」をターゲティングにすると良いでしょう。

競合や価格などの要因により新規獲得数の向上が難しい場合には、新規獲得の施策とともにLTVを上げていく施策を実施していくことをおすすめいたします。

検索結果画面と商品ページの見え方

さて、それでは実際に『ブランド割引』を設定すると、対象のお客様からはどのように見えるのでしょうか。気になりますよね。

Amazonサイト内の検索結果画面商品ページ上で、下記のとおり反映されます。

▼検索結果画面

検索結果画面ではクーポンやタイムセールのようにバッジの表示はなく、現在はテキストのみが表示される仕様となっております。

画面占有率は高まるものの、訴求力でいうとやや弱い印象を感じます。

▼商品ページ

商品ページでは、通常のクーポンと同じく緑色のバッジが付与されますので、お客様目線では非常にわかりやすく訴求力に期待ができます。

ブランド割引の設定方法

続いて、『ブランド割引』の設定方法について解説いたします。
前項でもお伝えしたとおり、「ブランド登録している出品者限定」 かつ「顧客セグメントの規模が1,000人以上の場合」に該当する場合のみ実施できる施策になります。

1.セラーセントラルの「広告」>「Brand Tailored Promotions」をクリック

2.画面右上、「ニーズに応じたプロモーションを作成」をクリック

3.今回は「ブランドカート放棄者 (90日間)」のみが選択可能のため、チェックを入れて「次へ」をクリック

4.以下の画面に切り替わりますので、下図の赤枠項目を入力

■プロモーション名:購入者には表示されませんが、自身で管理する際に使用します。

■対象商品:手順2の画面でブランドを選択していない場合は、すべての商品が対象となります。
反対に複数ブランドを所持しておりましたら、ブランドを指定いただきますと、そのブランド商品のみが対象となります。

■購入者割引:割引率を選択します。
※最低10%~最大50%の範囲

■予算:100円以上の金額を設定してください。
※予算10,000円で設定し、販売価格1,000円の商品をブランド割引10%で設定した場合、購入に至ると割引した価格の100円が予算からマイナスされることになります。

■プロモーション開始日:開始日は最短で作成日の翌々日、最長で60日先を指定することが可能です。
※2/1に作成する場合は最短で2/3から割引が開始となります。

■プロモーションの終了日:終了日は開始日で設定した日付の8日後から指定可能となります。
※2/3を開始日とした場合は、2/10が最短での終了日となります。なお、最長は90日までとなります。

■購入者1人あたりのプロモーション利用回数:購入者がプロモーションを利用できる回数です。2024年3月現在の仕様上「1」のみ設定可となっております。

■組み合わせ可否:「選択的」のみ選択可能です。現在の仕様では変更不可となっております。

上記項目の入力が完了したら、「プロモーションコードを送信」をクリックすると、下図のとおりステータスが「保留中」となり、これにて指定したセール開始日よりプロモーションコードが適用開始となる設定が完了です。

設定完了後の編集・取り消し

一度設定した『ブランド割引』は、セール開始の「6時間前」であれば、いつでも編集もしくは取り消し(無効化)が可能です。

しかしながら、ステータスが「実施中」になると、一度設定した『ブランド割引』の ” 再編集 ” はできません。セール開始後に、修正が発生した場合は ” 一度取り消し(無効化) “ を行ってから、再度新規で『ブランド割引』を設定してください。

ブランド割引 利用状況の確認方法

ダッシュボード画面(上図)では「対象となる顧客セグメント」「ステータス」「開始日(終了日)」「割引率」「利用回数」「売上(割引後の販売合計価格)」が確認できます。

全体の数値はダッシュボード画面上で確認ができますが、“どの注文者で、どの商品に割引が適用されたのか” までを把握したい場合は、『注文レポート』をダウンロードして、Excelファイルにおこした後、[AC列]の「promotion-ids」より対象のプロモーションコード(ブランド割引のコード)を検索することで確認可能です。

なお、作成した『ブランド割引』に付与されたプロモーションコードの確認方法は下記のとおりです。
より詳細にお調べしたい場合は是非ご活用くださいませ!

『ブランド割引』に付与されたプロモーションコードの確認方法

①セラーセントラルの「広告」>「プロモーション」をクリック

②「プロモーションを管理」をクリック

③プロモーションタイトル等で検索し、「プロモーショントラッキングID」に記載のある英数字がプロモーションコードとなります。ここに記載の英数字を注文レポートで検索するとことで、『ブランド割引』を利用して購入に至った注文を特定することが可能となります。

※複数のプロモーションを走らせている場合は、ブランド割引によるプロモーションであることが判別できる「プロモーションタイトル(名称)」を設定いただくことを推奨いたします。

ブランド割引の3つの注意点

ここまで解説したとおり、『ブランド割引』は参加資格さえ満たしていれば、他のセール施策よりも比較的簡単に開始できることがお分かりいただけたかと思います。

ただし、油断は禁物!

『ブランド割引』を実施するにあたり、3つの注意点がございますので、最後に解説してまいります。

注意点①:特定の商品のみを選択・除外ができない

ブランド割引は、選択したブランドに紐づく、全ての商品がブランド割引の対象商品となります。

そのため、その他のプロモーションと異なり、対象の商品を選択、あるいは特定の商品を割引対象から除外することができません。

ブランドに紐づく全ての商品を割引対象とすることが問題ないか、注意と確認が必要です。ブランド全体の利益率を平準化すると利益率の低い商品を含めてどこまで値引きしても問題ないかを事前に確認しておくようにしましょう。

注意点②:商品ページ等への反映されない場合がある

通常のクーポンやセールとは違い、『ブランド割引』は事前に顧客セグメントを絞ることで割引が可能となる施策です。

そのため、商品ページに表示されない場合については以下の理由が考えられます。

  • 割引の対象として選択された顧客セグメントに該当しない
  • ブランド割引による割引額が、該当のASINで最も高い割引額ではないため、該当のASINに他のクーポンや割引が掲載されている(この後解説します!)
  • 出品者の商品がおすすめ出品ではない

セグメント非対象であることやカート落ちしている点については、次の注意点③で解説いたしますが、現在の仕様ではクーポンやタイムセールに参加されている場合、『ブランド割引』の割引率の方が下回っていると、検索結果画面では『ブランド割引』が表示されないシステムとなっています。

注意点③:その他セール施策の複数活用による予期せぬ販売価格

上記でお察しいただいた方もいらっしゃるかもしれませんが、クーポンやプロモーションコードを発行していたり、特選タイムセール等に参加している場合、『ブランド割引』の対象者には二重で割引が適用されることになるため、予期せぬ安値で販売してしまう懸念がございます。

例えば、10%OFFのクーポンを発行し、且つ『ブランド割引』でも10%の割引率を設定していると、合計20%の割引が適用されることなります。

クーポン:10%OFF + ブランド割引:10%OFF = 合計:20%OFF

なお、『ブランド割引』を2つ設定し、対象者に重複が発生した場合については、“1つの注文に対して使用できるブランド割引は1回まで” となります。

割引率がより高い方が対象者様に使用されるイメージとなります。

例)下記の内容で2つのブランド割引を設定した場合

「①顧客セグメント:「リピート購入者」で10%の割引率」
「②顧客セグメント:「最近の購入者」で20%の割引率」

⇒対象者様へは「②顧客セグメント:「最近の購入者」の20%の割引率」が適用されます。

しかしながら、上記例でいうと「①顧客セグメント」 の方が使用できなくなるというわけではなく、あくまで “1つの注文に対し使用できるブランド割引は1回 ” ですので、注文を2回に分けることで、残りの「①顧客セグメント」も使用できるということになります。

そのため、複数の『ブランド割引』を並走させる場合は、顧客セグメントの重複が発生することも事前に把握しておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は『ブランド割引』について解説しました。

簡潔にまとめますと下記の通りとなります。

  • 『ブランド割引』とは、ブランド登録者であれば参加でき、その他割引セールと違い、細かくターゲット層を仕分けし実施することができる割引施策
  • 新規顧客の獲得・新規リピーター施策として有効
  • その他セールを実施している場合は、二重割引となる恐れがあるので注意
  • 現時点での訴求力はやや弱いため、今後の仕様変更に期待

『ブランド割引』はこれまでなかった、WHO(誰に)を意識した割引施策です。

ブランド登録の有無や利用資格である顧客セグメントの規模により、施策を実施できるかどうかの参加可否は左右されてしまうのが現状ですが、「売上規模が伸びてきているので、次の一手を打ちたい」、「ブランドとして、よりリピーターの囲い込みをしたい」といった課題をお持ちの場合には、セグメント別でアプローチできる『ブランド割引』の実施をぜひご検討ください!

今回の記事が、少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

ブランド割引についてお悩みでしたら、まずはお気軽にAmazon専門コンサルのアグザルファまでご相談ください!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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